財形貯蓄と定期預金とには違いがあります。
財形貯蓄とは、会社から支払われる給料から毎月決められた金額が天引きされ貯金がなされるシステムです。
給料を受け取る会社員が主に契約することのできる貯蓄形態であり、一般財形、年金財形、住宅財形の3つの種類があります。
一旦、金融機関と財形貯蓄の契約を締結すると払い出しにも条件が課されるため、簡単に貯金を引き出すことができなくなるため注意が必要です。

財形貯蓄は毎月貯金をするシステムなので、「貯金をして将来に備えたいと思ってはいるもののなかなか貯金ができない」という人に向いているシステムといえるでしょう。
引き出すのがとても面倒になるため、浪費癖のある人にはピッタリかもしれません。

さらに、財形貯蓄は自分のライフイベントに備えて資産を作れることも魅力的な点です。
例えば、マイホームの購入は人生でも大きなイベントの一つで、かなりの資金が必要になります。
マイホーム購入のために貯金をする上でも、財形貯蓄、特に住宅財形貯蓄にはたくさんのメリットがあるといえるでしょう。
毎月手堅く貯蓄できることも一つの理由ですが、住宅財形貯蓄をしている人は住宅ローンの融資も受けやすくなります。そのため、マイホーム購入を検討している会社員にも財形貯蓄は向いている可能性が高いです。

同様に、老後の資産形成を考えている人の場合、年金財形貯蓄が向いているといえます。
55歳未満であれば始めることのできる資産形成であり、60歳から年金のように貯蓄した資産を受け取ることが可能です。

財形貯蓄はすべての職場で導入されているわけではないため、転職を機に財形貯蓄制度を活用するべきかどうかをじっくり検討してみるとよいでしょう。